姉の乳がん闘病日記

姉が乳がんになりました。乳がんとの闘いを日記に綴っていこうと思います。

好中球減少症の予防方法:ジーラスタ注射の重要性

EC療法の副作用に発熱性好中球減少症があります。

 

EC療法の副作用についてはこちらに書いています

minocoko.hatenablog.com

 

発熱性好中球減少症を予防するために、

抗がん剤投与の翌日(24時間経過)~72時間までに

ジーラスタの皮下注射を受けます。

 

この注射のためだけに病院へ行くのは体がしんどい中で

大変だと思います。しかし、熱を出すと治療スケジュールが

遅れたり、重篤感染症にまで発展する可能性があるため

必要な治療になるそうです。

 

 

ジーラスタ

白血球(好中球)低下を予防するための注射です。

しかし、副作用もあります。

 

ジーラスタの副作用

・発熱 

・発疹

・背部痛、関節痛、筋肉痛

・悪心(吐き気)

などがあります。

 

特に、発熱背部痛、腰部痛を訴える方が

多いと聞きました。

 

 

背部痛や関節痛が起こる原因は

好中球が骨髄の中で急激に増えるため

だと考えられているそうです。

 

 

ジーラスタを受けた当日~2日後までの経過

当日:発熱なし、ふらつきと疲労感を少し感じる

翌日と2日目:発熱なし、ふらつきと疲労感同様

 

今のところ姉は発熱もなく平熱で経過しているようです。

また、腰痛や関節痛も出ていません。

 

ただ、EC療法による吐き気やパクリタキセルの時から

続いているしびれは今も続いています。

 

 

 

 

 

ついに始まったEC療法:投与日と翌日の経過

EC療法が始まりました。

 

EC療法についてはこちらに書いています。ご参考にして下さい⇩

minocoko.hatenablog.com

 

EC療法で起こりうる主な副作用

 

投与中

過敏症:顔面紅潮や掻痒感、発疹など

 

治療薬の前に過敏症予防の点滴を行うため

過敏症の症状が出るのは稀だと説明がありました。

 

投与直後~数日

・吐き気、嘔吐、食欲不振

 (吐き気はパクリタキセルより強く出る方が

  多いそうです)

・点滴を受けた部位の腫れ、痛み、赤み

 

そして、出血性膀胱炎の予防のため、水分を多く

摂るように言われました。

また、エピルビシンの薬は赤い色をしているため

当日と翌日は赤い尿が出るそうです。

症状が続く場合や排尿時痛、血尿、残尿感を感じる時は

注意が必要になります。

 

 

EC療法当日と翌日の症状

・投与中は副作用もなく無事終了

・当日、夕方ごろより少しふらつきと吐き気

 (処方された吐き気止めを服用)

・食欲なく、ヨーグルトを数口のみ

・夜、下痢が始まる

 

翌日

・吐き気、昨日よりは軽減

・ふらつき

・朝食は少し食べれた

 

今まで、パクリタキセル・トラスツマブ・パージェタと

経験したきましたが、吐き気に関してはEC療法が

1番きつかったそうです。

 

吐き気があっても、出血性膀胱炎の予防のため

水分を1.5Lくらいは摂るように言われていたので

大変だったと思います。

 

当日は、ふらつきと吐き気で家事はできず

横になっていたそうですが、翌日には

何とか家事をこなせたようです。

 

 

姪っ子のサポートでおしゃれを楽しむ

抗がん剤治療中でもおしゃれは楽しみたいですよね。

おしゃれは、少し気分をあげてくれると思います。

 

抗がん剤の副作用により、脱毛が起こり

その脱毛は全身に及ぶこともあります。

(治療法や使う薬剤によって異なります)

 

姉は今、ウイッグを使用しています。

脱毛が始まった時は鏡を見るのも嫌だと

言っていました。

そして、眉毛も薄くなりまつげの量も減って来ました。

 

眉毛やまつげが抜けると顔の印象が変わって

見えることがあります。

印象が変わることで、気分も落ち込んで

しまうと思います。

 

 

そこで、姪っ子が色々とケアをしてくれたそうです。

姉は感染症に罹らないように、マスクが手放せません。

なので、目元だけでもぱっちりとするための

手入れをしてくれたようです。

 

「ちょっとでも鏡を見た時に気分があがると

 いいな」という思いだそうです。

 

娘ならではの、女の子ならではの視点

そういうサポートの仕方もあるんだと

気付かされます。

 

眉毛は、顔のパーツの中でも印象が大きく変わるので

薄くなってくると悩む方も多いと思います。

 

脱毛が少しだけの時は、アイブロウ(眉ずみ)で眉毛を

書き足すだけでいけました。

 

しかし、脱毛が進んでくると元の眉毛の位置や幅が

分かりにくくなってくるし、化粧を落とした時の印象も

変わってきます。

 

そこで、姪っ子が眉ティントをしてくれたそうです。

眉ティントは肌の角質層を染めるアイテムで、商品にも

よりますが、1週間程度色持ちするそうです。

こちらは筆タイプになってます。

 
まつげも毎日マスカラやビューラーを使ってるのを見て
傷むのではと思い、まつげパーマをしてくれたそうです。
 
まつげがぐーんと上向きにあがっていて
お風呂上がりの印象が変わりました。
 
これで気分も少しはあがったかな。
 
今は爪を切るのもしびれて痛いので、姪っ子が
爪を切って、ネイルもしてくれています。
 
姪っ子がいると姉もきれいでいられますね。
 

いよいよ始まるEC療法

心エコーの検査が終わりました。

心機能も回復し、いよいよ次の抗がん剤治療

EC療法が始まります。

 

EC療法は、乳がんの代表的な治療法で

手術前に投与して、腫瘍を小さくしたり

手術後に投与して、再発を防ぎます。

また、乳がん再発時にも用いられます。

 

 

ECとは

E:エピルビシン

C:シクロフォスファミド

2種類の抗がん剤の頭文字をとっています。

 

 

治療のスケジュール

通常、21日サイクル(1日目に投与し、20日間休薬)で

4回繰り返します。

 

 

投与方法

・副作用予防の点滴:約30分

 (吐き気止め 3種類)

・生理食塩水:30分

・E(エピルビシン):10分

・C(シクロフォスファミド):約30分

・生理食塩水を流して終了

     計:約1時間40分の予定となります。

 

抗がん剤投与により、また数々の副作用があります。

嘔気・嘔吐、下痢・便秘、脱毛、白血球減少

骨髄抑制、出血性膀胱炎などです。

 

その中でも、血液中の好中球減少が心配だそうです。

好中球とは、白血球の45~70%を占め

細菌などの感染症から体を守る働きをしています。

 

特に発熱性好中球減少を防ぐために

ジーラスタの皮下注射を抗がん剤投与後

72時間以内に受けに行きます。

 

この注射は高額で、3割負担で約3万円するそうです。

 

 

今回も、たくさんの副作用の説明とその対処法

そして金額の話など、聞くだけで疲れること

ばかりです。

 

この1ヶ月、姉の顔が元気になっていくのが

分かっただけに、また始まるのかと思うと

辛いですが、前を向いてしっかりサポート

していきたいと思います。

 

味を感じる喜び

 

姉は、来週から新しい抗がん剤の治療が

始まる予定です。

 

 

今は最後のパクリタキセル抗がん剤)投与から

約4週間経過しました。

 

パクリタキセル投与開始後、10日頃より

味覚障害があったんですが

今は少し味を感じるようになっているそうなんです。

 

 

味覚障害についてはこちらに書いています。

minocoko.hatenablog.com

 

一般的に、抗がん剤治療終了後3~4週間経つと

味覚が戻ってくることが多いと言われています。

 

抗がん剤による味覚障害は自然に

回復していくこともあり、メカニズムや治療法は

深く研究されていないそうです。

 

 

姉もちょうど3週間を過ぎたあたりから

食べたり飲んだりするときに

味を感じるようになったそうです。

 

「こんな味やったんや」って

「美味しい」って久しぶりに感じたそうです。

 

 

昨日は、スターバックスキャラメルマキアート

飲みながら「おいしい!」って😊

 

 

(横のえびアボカドサラダラップを

 食べたのは私ですが…)

 

今、治療が4週間空いていて

下痢などの症状も落ち着いているので

久しぶりにカフェイン入りも飲めました。

 

飲み進めているうちに

「苦くなってきた…」そうですが

 

少しでも味を感じ、美味しいって感じることは

とても嬉しかったそうです。

 

 

昨日は、つかの間の喜びを感じた一日でした。

 

 

 

 

 

 

乳がんの初期症状とは

 

姉の乳がんの話をすると

「なんで分かったの?」と聞かれます。

 

検診で分かったのか、症状が出て気付いたのか

気になる方が多いです。

 

姉は毎年検診を受けていました。

 

「そろそろ検診に行かないとな」と

思っていた時に、胸のしこりに

気付きました。

 

 

乳がんの初期症状としては

・乳房のしこり

・皮膚の陥没

・乳頭からの分泌液

・乳頭のただれ、かゆみ

が挙げられています。

 

 

日常生活で、乳がんに気付いた一番多い理由は

「しこり」だそうです。

 

乳がんのしこりの特徴は

硬い・動かない・次第に大きくなる

だそうです。

 

 

乳がんは自分で見つけることができるがんの

1つといわれています。

 

 

自分で触って偶然見つけられるしこりの大きさは

2cm以上だそうです。

しかし、セルフチェックを習慣にしていると

1cmの大きさに気付くことも出来るそうです。

 

 

セルフチェックは月に1回、生理が終わって4~7日後

閉経している方は日にちを決めてすると

いいそうです。

 

 

普段から習慣にしていると、正常な状態の把握が

でき、異常にも気付きやすくなるといいます。

 

 

セルフチェックしていて、異常を発見したら

どうしようと怖いと思うかもしれません。

 

私も月に1回程度、セルフチェックをしていますが

はじめはドキドキしながらしていました。

 

 

しかし、姉の治療を近くで見ていて

早期に見つけることの重要性を感じています。

 

なので、私は続けて行こうと思っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

姉の顔を見て泣いた母

先日、母が2ヶ月ぶりに姉に

会い行きました。

 

玄関で姉の顔を見たとたん

涙ぐんでいたそうです。

 

治療の経過や姉の様子は

まめに伝えていましたが

久しぶりに姉の顔を見て

涙を抑えることはできなかったと

言っていました。

 

顔を見るのも辛くて、早々と帰ってきたようです。

 

 

母もまさか、自分より先に姉が病気になるとは

思ってもなかったし、治療が長期間になることや

抗がん剤治療の大変さも想像つかないこと

ばかりだと思います。

 

久しぶりに見た姉の顔は、母から見ると

変わって見えたんでしょうね。

 

 

私は母のことも心配で電話を入れましたが

母に泣かれた姉もとても心配だったので

次の日会いに行きました。

 

 

急に泣かれたから、姉も戸惑っただろうし

そんなに顔色悪かったかな?って

気にしていました。

 

 

母の気持ちも分かるんです…

 

「まさか乳がんになるとは思ってなかった」と

今も言ってるので

信じられないんだと思います。

 

 

でも、この言葉はそろそろ

卒業しないとですね…

 

 

 

そして、顔を見て涙ぐまれた姉は

お茶も飲まずに帰った母に驚いていましたが、

二人で「母らしいね」って笑いました。

 

 

「顔見て泣いてた」と聞いて、心配でしたが

姉が笑ってたんで良かったです。